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J.D.ロブ「イヴ&ローク」31〜33巻感想 [小説 マンガ]

30巻も超えると、
イヴ&ロークの夫婦がゆったりとしてきてちょい物足りないかな。


事件もイマイチ緊迫感がないのも増えてきているのですが、
登場人物たちも増えて、それぞれの成長や変化を感じ
初めの頃とはまた違ったおもしろさです。

まだほとんどマンネリ感を感じないのが素晴らしい。


今回は33巻目で私個人的なお気に入りキャラの変化に
ショック受けました。


いつもながらあらすじにもなってないよくわからない感想ですが、
多少ネタバレあるので気になる方はここでおやめ下さいね。





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31巻め 残酷なめぐりあい


今回はホログラムのゲームを使った事件。


ホログラムのゲームの中では髪が長いイヴ。
ロークも「いいねぇ」と。


海外ドラマのキャッスルのベケットみたいに髪伸ばしてほしいな〜


ロークもイヴが近くにやってくるとすぐ察知できる。
テレパスな?二人の絆がいいですね。


最近は周りに警官がいてもキスされても抵抗しない
イヴ。進歩したなぁ。


トゥルーハートも記録分類課の赤毛の可愛い子とデートだそうな。



前巻でイヴとロークが話していたビザ屋「ポランビーズ」に
ロークがイヴを連れて行ってくれます。



そこはイヴが初めてNYに来てから警察学校が始まるまでに
時間があった時に土地勘を得ようと歩いて見つけて入った
ダウンタウンのお店。


イブはビザを食べて、ようやく自由になったやっと!と
生涯最高の日だったと形容していた。
ピザの美味しさだけではなく、自由を感じたことと一緒に
食べたからこそ、イヴにとってピザは唯一無二なんですよね。


高級レストランではなく思い出の店に連れて行ってくれたのが
うれしいですね。


このままの形で残しておくほうがいいからと
この店は買ってないけどもし店のオーナーが引退か売り出すときに
備えて目を光らせておくとローク。


この巻にはナディーンの出版パーティもあったり。

最後にホロゲームの中でロークが刺されてしまいます。
ここで初めてイヴはロークが毎日イヴを失うことの恐れの気持ちを
抱えていることを実感することになります。


今回ホロゲームから脱出できなくても、
イヴはロークと一緒だから一緒に死ねるのだから怖くなかったと。


最後のページに
今回の登場人物がおそらく友情から愛情へ変化していくだろう二人を見ながら
イヴは自分たちは愛から友情へ夫婦がうまく変化していっていると
考えています。


ここの描写がよくわからなかったりしました。

結婚2年で十分ラブラブですが、もうそんな変化を感じてるのね。



32巻め 夜の狩人の絆


今回は珍しく初めの方はロークとイヴのバカンス。
アイルランドのロークの母親の家族に会いに行ったり、
イタリアへ行ったり。

イヴはロークに内緒で結婚記念日の贈り物。

ロークの叔母達に協力してもらって

ショーハンプロディ公園
〜彼女の息子が献呈す〜

を作ってあげてます。

お金はロークがイヴと結婚した時にイヴのために用意したお金だけどと
イヴは言ってます。

このようなことを思いつくイヴに感動するローク。
「きみは僕の心臓の鼓動、体内の息、魂の光」とアイルランド語で
イヴの目を見つめ言っています。


そして、シニード(ローク叔母)は
こういう日に子供時代の幼馴染に会えたらうれしいんじゃないかと
ロークのダブリンの幼馴染ブライアンも呼び寄せています。

気がきくな〜


ブライアンはイヴの唇にkissして熱烈な挨拶。

帰る時もイヴはかまうものかとブライアンにkissを返しています。
相手がブライアンならロークも気にしないんだろうね〜


またニューヨークに戻って事件捜査。

トゥルーハートは記録課のかわいこちゃんと付き合っている様子。
聞きたくなかった・・・


ロークはイヴをピザ屋に連れて行きます。
2食に1食がピザの妻だから、自宅のそばに極上のピザ屋を
1件持っていてもいいと思ってとどうやら買った模様。


今回事件はあんま頭の切れる犯人じゃないので感想なし。
お金持ちのボンボン二人が互いにゲームのように
アリバイ作りながら殺人を続けている事件。


33巻め 裏切り者の街角


今回ショックはドン・ウェブスター・・・の突然の恋。



イヴ&ロークシリーズの脇役の恋でいまいち作者と共感できないのは
こうも出会ってすぐビビビとくる運命の恋人が
たくさん周りの関係者の中で発生するのかってこと。


警察関係ないところで出会うならまだしも。
ありえないでしょ〜


恋愛の進み方って
ピーボディとマグナブくらいが普通じゃない?


チャールズ&ルイーズだけでお腹いっぱいだった。
ようやくチャールズ&ルイーズも慣れてきたのに
慣れたと思ったら、モリスのカップル(彼女死んじゃったけど)

モリス終わったと思ったら、ウェブスター。


心が狭いだけなのかもしれないが、
ひねくれてるのでわたしは楽しめないのが本音。


いろいろなカップルがたくさん出てきてそこを楽しんでいる人も
いるのだろうな〜

そんな性格でありたかった。


私、漫画でも小説でも引き伸ばしの作品にありがちな
脇役の恋愛は描いて欲しくないんですよね。
もちろん例外もありますが、
大概そういう感想を持ってしまいます。



ウェブスターは不憫萌えなので幸せになってほしいという気持ちもあるけど
まだまだ先でしばらくは不憫な影ある男を楽しみたかった。
長年片思いを拗らせてきた割には気持ちの切り替えがあっさりだった印象。


もうちょっと時間が必要だと思うんだけどな〜
ここまでひきづってた男には。


恋人ができた程度の設定はOKだけどキャラとしては登場して欲しくなかった。


相手は美人の地球外のオリンパス警察署の署長ダルシア。
以前イヴも一緒に事件解決していた人。
NYに遊びに?きたようです。


その時はあまりなにも感じなかったけど自分はいい女ですって感じで
オシャレを楽しんでいるのがなんだかね〜

(綺麗なお姉さんは好きですが、うまく言えませんが、
女を表に出している人が好みではない)


ちょっと印象が悪い登場で、いなや予感がしたと思ったら、
ウェブスターやバクスターが色めき立ちます。


そこへきてウェブスターに手をつけた?から一層・・・
一気にわたしの印象が悪くなったよ。


出会って翌日?に離れ離れになるからって
ドンとファーストネーム呼びだし、ダルシアさん、もうホテル誘う?
ここも興ざめ。


イヴを好きだったのだから、こんな女性って感じでもなく、
もっとこう内面が複雑そうなのが好みなんじゃないの?
ウェブスターって所詮男なのねなんて思っちゃった。
(わたしが好感持てないだけでダルシアはいい人の括りだとは思います)


ダルシアとウェブスターの関係に気がつき
面白がるロークもおもしろくない。
ローク調子乗ってるな〜なんて思う始末。

ロークにやきもき嫉妬させられる唯一の男だったのに。


今回どんだけウェブスター私気に入ってたんだろうかと自分で
ちょっと戸惑ってしまいました。


ダルシア出てきた時の自分の感想に
また出てきそうと書いてました。
が、こんな登場は望んでいないよ。
相手はまだバクスターの方がよかったなー


そして、イヴ、ウェブスターとの一夜、表情ちゃんと覚えてたのが
またまた意外。酔った勢いであまり覚えてないと思ってた。
ロークに会うまで幼少の記憶は消えてたんだっけ?
でも記録としては知ってたのかしら?


幼少期から、ロークまでほぼ恋愛なしな設定だと思うのだけど、
その中の、勢いとはいえウェブスターと関係したことは
記憶がないから大丈夫なの?


あんな過去を持っていたら男性恐怖症になるか、
上書きで記憶を消すように、男が絶えない女性になる気がするんだけど。
だから一夜とはいえ誰かと深い関係性を持つことは
大変なことなんじゃないのかなと思うわけです。


ロークに会うまでにイヴって仕事に生きているけど
友達もメイヴィスだけで、空虚というかグレーな毎日のイメージ。
ロークと出会って色が出てきたような。
初めの方でそんな描写あったような。



そんな時に一度とはいえ、ウェブスターを相手に選んだということが
わたしはずっと気になってはいました。
今後語られることはなさそうだけどね。


今回もイヴ、ウェブスターに少しやきもち妬いてるのか微妙。
申し訳ない気持ちの方が大きいみたい。



初めの頃のイヴと今のイヴの環境の違いに
ロークとの関係は大丈夫なんだけど、友達関係で
イヴ以上に読み手の私の方がついていけなかったりします。


ウェブスターショックで長々と語ってしまいましたが、
今回は事件面白かった。


ピーボディがたまたま人の来ない古い警察署内のジムで
悪徳警官たちの殺人、汚職の話を聞いてしまったのが
きっかけで今回の事件の捜査がはじまります。



違法麻薬課の悪徳警官で同じ警部補であり女性(レネイ・オーバーマン)
ってのも対比として面白くやり込めるイヴが痛快。
ずっと内部監察課にも見つからなかった割に
レネイってあんまり頭がよろしくないですね。
まずくなったら部下に消させるとかいろいろ。


オーバーマンの父は伝説の?元部長さんで
イヴの父親と全然違います。


マイラやホイットニーもレネイの正体を見抜けなかった自分に
複雑な様子。


イブって結構統率力があったんだなぁ。上司向きの才能だね。
今まであまり出番のない人たちも出てきて、
セントラル殺人課全体のチームの信頼関係がいいなぁと思いました。


レネイを威嚇するためにロークに衣装を選んでもらうイヴ。
赤ではなくバーガンディのジャケット、ガンメタルのパンツ。
グレイのブーツ。
インナーは薄いグレイ。シルバーの小さなピアス。
おっしゃれ〜〜


マグナブにも「なんていうか、威圧感がありますね、おしゃれな感じが」
と言われているので効果はなかなかなよう。



サマーセットのお友達(まともな人たち)も登場。
イヴがディナーに間に合いそうになかったので
「出会った中で最良の警官で本物の正義を重んじ疲れを知らず働く」
とサマーセットはイヴのことを言っていたらしい。
そのことをロークから聞くイヴ。


サマーセットにイヴが昨日はお友達とゆっくり話せなくてごめんと謝ったり、
そこをいつもの皮肉で返すサマーセットですが、
ギャラハットにイヴの話し相手になっておやりと
イヴの後を行かせる思いやりもいいですね。



メイヴィスの変装も初め何のことだかわからなかった。
レネイの配給車を交換するのに書類にサインさせる役割で
登場。


そのあとイヴの部屋に来てメイヴィスの娘ベラをおしつけます。
ベラはイヴのことお気に入りの様子。
もうカタコト話すのね。ベラちゃん。


イヴの部屋のキャンディ泥棒、
最近は隠し場所なかなかみつからなかったのに
イヴ休暇中に見つけた様子。
休暇中キャンディーバーを取り外さなかったことを悔やむイヴ。


ここまだ引っ張るのね。
キャンディ泥棒は誰なんだろう??



今までの感想は、

J.D.ロブ「イヴ&ローク」がおもしろい!1〜8巻感想
http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2016-07-31


J.D.ロブ「イヴ&ローク」9〜11巻感想
http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2016-10-11


J.D.ロブ「イヴ&ローク」12〜14巻感想
http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2016-11-28


J.D.ロブ「イヴ&ローク」15〜19巻感想

http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2017-01-11

J.D.ロブ「イヴ&ローク」20〜23巻+番外編感想
http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2017-02-13

J.D.ロブ「イヴ&ローク」24〜27巻感想
http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2017-04-03

J.D.ロブ「イヴ&ローク」28〜30巻感想
http://lemon-grey.blog.so-net.ne.jp/2017-05-24

読んでいただきありがとうございました★



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